ギフチョウが飛ぶ 1/2
2014年 04月 22日
ギフチョウ♂ (絶滅危惧Ⅱ類)
今年もまたギフチョウの新たな撮影ポイントを複数見つけられた。
なかでもこのポイントはコバノミツバツツジに飛来するギフチョウを目線高で撮れる恰好の場所だった。
しかしネットを持った採集者ともバッティングする最悪の場所でもあった。
綺麗に撮りたい、撮れたら嬉しい。
けれど彼らが居るとそれよりも先に不快感に押し包まれる。
帰宅してからもそのときが思い出されて何ともやりきれない。
ギフチョウは日本の固有種だ。
少年のころSLに乗って20分も行けば駅の近くでも見ることが出来た。
それが今や植林され杉が大きくなり、道路が改良され、圃場整備がすすめられ、
里山も手入れされなくなって全く見られなくなった。
これは全国的なことらしい。
それゆえに各地で保全活動が進められているという。
また、天然記念物に指定されている地域も多数あるという。
当方が行く所でも理解のある住民が疎林を手入れして、
日当たりを良くし食草のカンアオイを増やしてギフチョウを増やそうと努力しておられる。
ところが地元の他の住人はそんな貴重な蝶が居ることすらご存じない。
普段見慣れているモンシロチョウぐらいにしか思っていないのだろう。
いや、チョウそのものの認識がないのだろう。
全くもって惜しい!
そこに金やダイヤモンドが転がっていたらなんとする!
これは地域の貴重な宝物、それを大事にしなくては!!
皆がそういう思いを持つようになってほしい。
その地元の宝物を採って(盗って)いく昔のままの採集感覚しか持たない輩の気が知れん。
少々採ったくらいでは数は減らない、開発や里山の荒廃が原因と異口同音にのたまう。
そこまで分かっているなら己ひとりでも数を減らすような行為はしないと思わないのか!
ウソか真か研究のためと御託を並べてつぎからつぎへと多数獲っていく採集者のエゴが透けて見える。
ネットマンよ。ギフチョウよりも先に絶滅種になれ!
春の女神がほほ笑むだろう!!