ホシガラスが飛んできた!
2012年 10月 12日
高遠の菩提寺へ参った翌朝、
泊まった駒ケ根のホテルから見える木曽駒ケ岳は雲に覆われていた。
千畳敷カールまでロープウエイで上がり、紅葉を楽しむつもりがだめになった。
ならば木曽の御嶽山の紅葉は?
伊那谷から木曽谷へ、紅葉を期待して旧権兵衛街道をいくことにした。
しかしその旧道は途中で引き返さざるを得なかった。
キノコ採りの老人に尋ねると、崖崩れでトンネルが開通する以前から通れなくなっていたそうだ。
やむなく味気ない長ーいトンネルを抜けて木曽谷側から権兵衛峠に上がった。
そこからは霞んだ南アルプスの山々と伊那谷の町の一部が逆光下に見えるだけだった。
峠を下り国道19号線の木曽福島から開田高原へ上がった。
御岳ロープウェイから降りてきた人に問えばガッカリだと嘆いていた。
ここもあかんか! では田の原(御嶽山7合目(標高2180m))へ回ってみるか。
そこは3年前の夏に蝶を写しに上がったとき、偶然にもホシガラスを撮ったところだ。
天気が回復し、時折明るくなる遅い午後の陽射しに山容が照らされた。
ところどころ紅葉しているが広がりがない。
その上をホシガラスが飛んでいった。
よっしゃ!
柳の木の下の泥鰌ならぬ2回目のシラビソ止まりのホシガラスを狙うか。
今回は300ミリレンズしか携行してこなかったが、
かつて撮った駐車場横の枯木の近くで待機することにした。
さして待つことなくチャンスがやってきた。前回同様だ!!
参道の入り口の鳥居の向うのシラビソの天辺に止まった!!
カメラを向けたとき、こちらに向かって飛び出した。
背景は御嶽の山腹、多くもない紅葉も入った!
期待した枯木には止まらなかったが近くに来た。
幸運な紅葉見物になった。
こちらに向かって飛び出した
近くを飛ぶホシガラス、後方は乗鞍岳側の御嶽山の稜線